音楽で食って行くまでにはキャッシングも必要なことだと経験した

横浜市在住 S.Mさん(35歳)
この年になって、やっと音楽で食っていくことができるようになりました。音楽で食っていくって言っても、昔みたいにCDを出しても売れない時代になりましたからね。そういう方向にはいけなくなりました。なので今はいろんな音楽関係の仕事をしています。ギター教室の先生をやったり、作曲や作詞をしてあげたり、インターネットで直接販売をしたり、イベントなどで歌ったり…いろいろです。
そうやってなんとか食っていけるようになったのはここ最近のことです。それまでは今までのロック歌手と同じように極貧生活でした。それこそアルバイトもしていましたけど、お金はなかったですね。音楽関係のものに全額つぎ込んでいた様に思います。
でもそれでも楽しかったですけどね。バンド仲間たちといつも酒を飲んでいました。たまには喧嘩もしましたけども、今やそれもいい思い出になっています。彼らもみんなキャッシングなんかに頼りながら、夢を叶えるために一生懸命でした。私は彼らのことを尊敬しています。
確か、ライブでもこんなことがありました。今は違うのかもしれませんけど、ライブのチケットを購入して、それをすべて売ることでお客を捕まえる、という方法が当時は主流でした。なのでこっちで全部のチケットを一回買い上げるんですけど、そのお金がなかったんです。それをキャッシングでなんとかして、チケットを売りました。
最初はキャッシングをして買い上げたチケットも、全然売れなかったですけども、徐々に売れるようになってきて完売したときは嬉しかったですね。すぐにキャッシングを返すことも出来ましたから。こうやってロックバンドとして売れていくんだ、と実感したものです。
やっぱりこういう時期って誰もが通るんだと思います。ロックだろうが何だろうが、音楽をやっている人からすれば、キャッシングとうまく付き合っていくのは必要なことなのでしょうと、今も思います。

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